SPI制御のK熱電対モジュールを使用した温度測定方法

 室温から300℃くらいまでの温度測定を行なう目的で、Kタイプの熱電対(クロメル-アルメル)とSPI制御の熱電対モジュールを使用して、コンピュータから温度を読み取りすることを検討しました。
 Amazonにて熱電対モジュール(ASIN:B098C2K9YG、熱電対ボードKタイプ熱電対温度センサー)を見つけたので入手しました。また、SPI通信を制御するためのUSB-SPIボードモジュールを検討して、いろいろ試した末に、今回はUSB-SPI Click Board(MCP2210チップを使用)というモジュールを、この熱電対モジュールと組み合わせて使用しました。
 そして、熱電対モジュールのチップがMAX31855であるので、MCP2210に附属していたサンプルコードとMAX31855データシートのメモリマップを参照して、温度データを読取り、数値に変換するプログラムをVisualBasic.NETで作成しました。







 Kタイプの熱電対を接続し、Windows10のPCからUSBで制御していますが、特に問題なく動作しています。
 温度の分解能は0.25℃であって精密測定にはやや不充分なところもありますが、通常の計測には問題はなかったです。

 Amazonのレビューを見ると、実際の温度の2倍が出るというような記述がありましたが、今回はそのようなことはなく、問題はありませんでした。
 (SPIのモード設定とビット計測のタイミングによっては、実際の温度の2倍とか1/2とかの数値がでるのかもしれません。MAX31855データシートのメモリマップを見ると、ビットシフトでそのような現象が起こる可能性も考えられます。)

 作成したテスト用ソフトウェアの関連資料を、備忘録としてここに残しておきます。


 ・USB-SPI変換ボード[CLICK-SPI] 簡単ガイド

 ・MCP2210 USB-to-SPI Protocol Converter with GPIO (Master Mode)

 ・MCP2210データシート

 ・MAX31855 冷接点補償付き熱電対-デジタルコンバータ

 ・MAX31855データシート

 ・今回のテスト用ソフトのプロジェクトファイル
   (PWは管理者までご連絡下さい)


 (2024-4-20) usbspi




■ 以前の記事

→ 「電子回路」に関する以前の記事は、こちらをごらん下さい。

 ・4チャンネルUSBリレーをVisualBasic.NETで動作させる方法